東京消防庁消防技術試験講習場(神田)には随分空席が多かった。そういえば、私が受けた試験は東京で開催される第2回目だったので、延べ合格者もまだ少なく、だから受講生もまだまだ少ないのだろう。
いつもなら淡々と始まり淡々と終わる設備士講習なのだが、講師の方の第一声が、 「きょうはエリート消防設備士の方々を相手にするので、少し緊張しています」 だったので、何か可笑しいような、でも少し胸を張っての受講となった。以前から「甲種特類の義務講習って一体どんなものなんだろう」と興味津々で臨んでいたから少し意気込んだ受講体勢だったかもしれない。結論から言えば、こんなに面白かった設備士講習は記憶にないし、こんな講習なら毎年受講しても良いとさえ思った。
大臣認定の特殊消防設備がフェスクなどで紹介されているが、この業界もいよいよここまで来たのかと感心させられる。これは、社会環境の変化、オフィス設備の高度化などに対応するため必然的に生まれた消防設備達ではあるけれど、性能規定化の進展による法令変更が、いかに重要であったのかがよく分かる。そして、それに伴い登場した特類消防設備士の役割が今後、より増してゆく始まりでもあると思う。
ただ、これらの設備はもはや消防用設備というにはあまりにも複合化総合化されているため、消防法だけではなく建築基準法などを複合的に解釈できる能力も要求されるだろう。終わることない学習の日々が、設備の進化に遅れをとることがないよう心掛けなければならないとつくづく思う。
最後に講師の方が言った 「法的に『想定外』の火災を『想定内』に替えることが、甲種特類消防設備士の重要な役割です」という一言が印象に残った。
(先月受講した甲種特類消防設備士講習の感想/社長中村)
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